中学生対象 表現力アップ 高等学校芸術科・デザインコース等受験 実技試験対策

私は公立中学校美術科教諭として
31年間にわたり
実に多くの生徒に指導をおこなってきました
長期及び短期に応じた指導で
お陰様で希望した生徒は全員
美術の道に進んでいます

 

メンタルケア

また、実に数多くの生徒を送り出したことで
子どもたちの技術指導だけでなく
メンタル面のケアやアドバイスもおこなってきました

子どもたちは、まだ、自分の個性や適性もつかめない状態で
心が大きく揺れ動く時期でもあり
また、そのことが保護者の方にとって不安や悩みでもあります
そうした保護者の方からの相談にも乗りながら
子どもたちの成長を支えてきました

絵を通して心が成長

絵を描くことは
上手い下手という技能的な課題ではなく
心に直結した表現であり
だからこそ
絵を描くことを通して心を成長させることができます

 

自信をもてないから、やる気がでない生徒

成績が優秀で、受け答えもはきはきした立派な生徒がいました
その子は、絵を描くのが好きでも得意な方でもありませんでしたが
仲のよい友達とともに美術部に入部しました
学校でもプライベートでも仲のよいグループの中では
中心的なポジションで
周囲の子たちが気遣いしている様子でもありました

 

その子の部活動中の様子は
ルーティーンワークのクロッキー中も
誰が見ても描きたくない態度がはっきりとわかりました

土曜日の朝の遅刻してくる表情からも
その子のモヤモヤとした心情が伝わってきます
仲の良いグループの友達は
絵が好きで
みるみる上達し、コンクールでは受賞しています

こうした状況では
能力は高いのに自己肯定感は低くなってしまいます
当然、回りの子たちにも優しくはふるまえません
ぶっきらぼうな言動や
みんなが集中して取り組んでいる静寂な時間に
あえて物音を立てたり
つまらないという投げやりな態度をとっていました

 

自分でも何をどうしたらいいかわからない

活動中に教室を出ていくその生徒とともに
階段に腰かけて話しかけました
何度も対話をしました

別に悩みを聞いたり、解決したり
という話ではありません
そのようなことをしても
生徒自身が問題、課題という意識を持っていない場合
相談ーアドバイスにはならないからです
困り感がわからない

だけど、その子には
モヤモヤする心をどうしていいかわからないのです
もともと能力も高く
一生懸命勉強し努力してきたことで
自分なりに課題を克服したり
自分なりの解決をしてきたのでしょう

しかし、仲良しグループには
生まれ持って飛びぬけて絵が上手い友達が何人もいるし
美術部の部活動を楽しんでいる
自分だけ楽しめない

その子の心の核心には触れないまま
何気ない世間話や社会問題や
学校や家庭でのことをについて
淡々と言葉のキャッチボールをくりかえしました

もちろん、保護者の方とはずっとつながっていました
心配ないという、日々の様子を伝えていました

私にはいつか(わからないけど)
この子が変わることを信じていましたから
それまで、気長に対話することだと思いました
今はこの子は自分自身の心がわからないだけだからと

画用紙一面を真っ黒に塗りつぶす

ある土曜日の部活動でのルーティーンワークのクロッキー中
突然、その子は描きかけの絵を真っ黒に塗りつぶし始めました
自分の手が真っ黒く汚れるのもはばからず
それも、力いっぱいに鉛筆を握りしめて

その姿がカタルシス(心の浄化)をしているのだなぁと
すぐにきづきました

それから、何度か
心のモヤモヤを吐き出すような描き方をしたかと思うと
その後の様子は
すこしずつ穏やかな言動と表情が現れて
落ち着いた様子が見られました

大きく変化し始めた表情と行動

そして、その子がコンクールの作品に取り組み始め
描くための一つの技法を使ってみたらと
私はアドバイスしました

その子の性質、考え方から
自信がなくても確実にできる
何よりその子自身がその技法の価値を理解し
自分自身で使いこなせると思った技法を提しました

すると、それまで大きな筆遣いだったのが
一点に集中するような細かい神経を使い始めたのです
もともと芯の強い生徒だったので
昼食を食べるのもそっちのけで
一心不乱に描き始めました

所々に配色や構図的な助言をはさみながら
その子は、できつつある作品に確実な手ごたえを感じ取っていました
夕方には、他のどの生徒よりも作品に満足し
その達成感と喜びを隠しきれず
自分の作品を持って、美術科である校長先生のところまで行って
「見てください!この絵を」と誇らしげに画用紙を広げて見せていました

その作品は、コンクールで上位入賞を果たしました。

それ以降、その子は自分の表現(描き方)で
自分が着想を得て、何度も構想を練り直し
イメージしたものを描いていきました
そうして出品した作品は
どの作品もコンクールで受賞し
自信をもつことができたその子の自己肯定感は高まり
まわりの子たちにも笑顔で優しく接していました

自分の表現をつかむことで自分自身を出すことができた

私自身、こんなに大きく変化するとは思ってもみませんでした
数か月の時間は要しましたが
その子を信じていましたから
ようやくこの日が訪れたのだと心から喜びました

その子がもっている能力が高いとか
もともと成績がよいからできた
というわけではありません

どんな子にも、その子に応じた表現方法があります
それを見出すことができれば
絵を描いたり、ものをつくったりすることに
夢中になり、喜びを感じ、他から認められ自己有効感を感じて自己肯定感が高まります

そうした子どもは伸び伸びと自分を表現できます
内向的な子は、作品制作で伸び伸びと自己表現します

全ての子どもに、その子独自の表現がある

これまで本当にいろんな子どもたちと出会い
その子たちが自分自身をしっかりともって
自分の考えをもち、他と意見を交流しながら
見方・感じ方・考え方を広げていきます

絵を描くことを通して
子どもが「自分を発見し、自分を認め、自分を解放する」過程が見えます
これは、画くという行為を哲学する活動だと言ってもよいと思います

こうした指導法は、あくまで一つの私の指導の在り方ですし
他にも多くの素晴らしい方法があると思います
アトリエ ベッレッツァでは内面の成長を重視し
その結果、その子にしかできない表現を生み出すレッスンをおこなっていきます

長期コース レッスン料 各2時間 短期集中コースレッスン料 各2時間 オンラインレッスン 1時間×2回/週
鉛筆デッサン 2,200円×4回(1回/週)=8,800円(税込) 3,300円×(回数/週)   (税込) 1,650円×(回数/週)   (税込)
水彩画or構成 2,200円×4回(1回/週)=8,800円(税込) 3,300円×(回数/週)   (税込) 1,650円×(回数/週)   (税込)
鉛筆デッサン+水彩画or構成 2,200円×4回(1回/週)=8,800円(税込) 3,300円×(回数/週)   (税込) 1,650円×(回数/週)   (税込)

※受験短期集中コースは、1~3カ月で受講を申し込んで頂きますので、実技指導に重点を置きながら受験へのメンタルケアが中心となります。
保護者さまからのご相談もお受けできます。
※オンラインレッスンは、レッスン料の銀行振り込みも承っております。

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